アソシエイトやマネージャー、パートナーなど、一般的な企業ではあまり聞かれないような役職がコンサルタントには存在します。
これらの役職には、どのような違いがあるのでしょうか。
今回は、コンサルタントの役職について、仕事内容から役割、年収などを紹介します。
コンサルタントの役職とは?
一般的な企業の課長や部長、専務のようにコンサルタントにも役職が存在します。
主にコンサルタントの役職には、アナリスト、コンサルタント、マネージャー、パートナーがあります。
コンサルタントは、役職によって、仕事内容や役割、求められる能力・スキルが大きく変わってきます。
また、他業界に比べて年収が高いコンサルタントの中でも、役職によって大きく年収が変わります。
次では、役職ごとの仕事内容や役割、年収などについて詳しく紹介していきます。
アナリストの仕事内容や年収
アナリストは、コンサルタントとして、最初の役職でコンサル歴が0〜3年目程となります。
コンサルティングファームによっては、アソシエイトやコンサルタントと呼ばれることもあります。
アナリストの主な仕事内容としては、調査、分析、資料作成になります。
具体的には、クライアントに関するインタビューや情報収集などを行い、分析し、会議またはプロジェクトにおいて使用する資料を作成します。
一見、コンサルタントとしてイメージする仕事内容とは程遠いように思えますが、コンサルタントとしての基本的なスキルや知識を作業を通して学ぶことができます。
また、作成した資料が元となって会議やプロジェクトが進められるため、重要な役割を担っています。
アナリストの年収は、およそ500〜650万円とされています。
コンサルタントの仕事内容と年収
コンサルタントは、新卒入社で3〜5年、コンサル未経験の中途入社のコンサルタントの役職となります。
コンサルタントの主な仕事内容は、一般的にコンサルタントの仕事として知られているプロジェクトの実行になります。
具体的には、プロジェクト実行に伴う仮説の構築・検証やプロジェクトの実行を行います。
コンサルタントという役職は、コンサルタントとして基本的スキルを持ち合わせていることは前提として、さらにプロジェクトを実行していく上で重要である仮説を、設定から実行、修正など適切なプロセスで行える能力が求められます。
コンサルタントの年収は、およそ700〜900万円とされています。外資系戦略コンサルであれば、コンサルタントで1,000万円を超える方もいます。
マネージャーの仕事内容と年収
マネージャーは、コンサル歴が7年ほどのコンサルタントの役職で、プロジェクトをまとめる責任ある役職となります。
マネージャーは、コンサルタントとしてまず目指すべき最初の目標になる役職となりますが、マネージャーになることは簡単ではなく、マネージャーになれずに、転職するコンサルタントは少なくありません。
そんなマネージャーの主な仕事内容は、プロジェクト管理やクライアントとの折衝、予算管理になります。
具体的には、プロジェクトを進行する上での方針やプロジェクトメンバーの配置と役割分担、継続した案件獲得のためのクライアントと直接やりとりを行います。
マネージャーは、プロジェクトを管理する上で、プロジェクトメンバーやクライアントとのコミュニケーション、デリバリー力が求められます。
マネージャーの年収は、およそ1,000〜1,500万円とされています。マネージャークラスになると、年収は1,000万円を超え、さらにトップ外資系コンサルであれば、年収2,000万円も夢ではありません。
パートナーの仕事内容と年収
パートナーは、コンサルタントの中で最高位の役職になります。コンサルによっては、プリンシパルやディレクター、ヴァイスプレジデントとも呼ばれています。
パートナーは、限られたコンサルタントしかなれないマネージャーの中から、さらに、ほんの一握りのコンサルタントしかなることができません。
パートナーの主な仕事内容は、営業と経営です。
具体的には、新規プロジェクトやクライアントの獲得、セミナー開催、書籍出版に加え、ファームの共同経営者として、コンサルティングファームのマネジメントなどを行います。
パートナーは、案件獲得のためのセールス力やファームを経営するためのマネジメント力が求められます。
さらに、パートナーまで上り詰めるためには、やはりコンサルタントの仕事が好き、クライアントの役に立ちたいという気持ちがないとなることは難しいです。
パートナーの年収は、およそ2,000万円以上とされ、ほとんどのマネージャーが数千万である夢のある役職となります。
コンサル会社のパートナー・ディレクターについてさらに詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
役職を上げるためには?
上記で、コンサルタントの役職を紹介しましたが、実際に役職を上げるためには、どのようなことが必要なのか紹介します。
まずは、コンサルタントとして基本的なコミュニケーション能力です。コミュニケーション能力は、基本でありながらも、コンサルタントとして重要な能力であり、マネージャーやパートナーになっても重要なのは変わりません。
さらに、役職が上がるにつれて、専門的な知識が必要になります。
マネージャー、パートナークラスになると、クライアントとのやりとりが増えるため、専門的な知識を持っていなければ、話にもならなくなってしまいます。
そのため、常に学ぶ気持ちを持たないと昇進することは、難しくなります。
コンサルタントとして役職をあげるために必要なことを以下載せておきましたので、是非ご覧ください。
転職という選択肢も考えておく
コンサルタントにも向き不向きは必ずあります。
もし、昇進できなくて、伸び悩んでいるコンサルタントの方がいるなら、転職を視野に入れておくことをおすすめします。
実際に、コンサルタントから転職されて、事業会社で成功をされた方も多くいらっしゃるので、コンサルタントの仕事が合わないと感じたら、素直に転職することを考えてみてはいかがでしょうか。
以下、転職に関する記事を載せておきましたので、是非ご覧ください。
また、コンサル業界には適性があっても、現在勤めている会社自体があってないという可能性もあります。
そうした方は別のコンサル会社に転職してみてはいかがでしょうか。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、コンサルの役職について紹介しました。
コンサルタントの役割は、役職によって変わりますが、どの役職であってもそれぞれのやりがいがあります。
そのやりがいを見つけ、成果を出し続ければ、必ず次の役職へステップアップすることができます。
まず、1つ上の役職を目指してみてはいかがでしょうか。
コンサルタントとして今後さらに活躍していきたいという方はビザスクなども利用してみてはいかがでしょうか。
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文:Agenda編集部