最近ではコンサルタントという職業はよく聞くようになり、身近なものとなりました。
しかし、実際はどんな仕事をしているのか、どうやったらなれるのか、何か資格は必要なのか、まだコンサルタントについて分からないという方もいると思います。
そこで今回はコンサルタントと資格に着目し、コンサルタントに必要な資格について紹介していきます。
コンサルタントについて、コンサルタントに必要な資格、各業種におすすめの資格についても紹介していきます。
コンサルタントとは?
辞書には、コンサルタントとはある特定分野において専門的知識と経験を有し、顧客の持ち込む問題に対して相談に応じたり、助言することを職業としている人と説明されています。
コンサルタントには大きく経営コンサルタントと技術コンサルタントがあります。
今回は経営コンサルタントについて説明していきます。
経営コンサルタントは、企業の経営状況を分析し、課題を見つけて企業を良い方向へと向かうように指摘や助言を行います。経営コンサルタントをする上で、実物の商品は必要ありません。
いかにクライアントにとって良いコンサルティングをするのか、コンサルティング能力が重要となります。
経営コンサルタントは、一般的にコンサルティングファームに所属し、コンサルティングを行います。最近ではフリーランスのコンサルタントも増えています。
経営コンサルタントに資格は必要なのか?
経営コンサルタントと聞くと、難しい資格が必要になるイメージを持っている方が多いと思いますが、経営コンサルタントに必要な資格はありません。
ただし、資格が必要ないと言っても、自身が目指すコンサルタントや所属するコンサルティングファームによっては必要になってくる場合もあります。
経営コンサルタントに必ずしも資格が必要ということはありませんが、就活や自身のキャリアアップする上では、資格が有利となります。
ただし、1つ気を付けておかないといけないことは、資格を持っているからといって採用が確実になるというわけではありません。あくまで採用の際は、参考程度にしかなりません。
また、英語についても必ずしも必要というわけではありません。しかし、外資系のコンサルティングファームの中には英語を必須としているところもあります。
英語は海外勤務や海外の企業とのやりとりなど自身の活躍の場を増やし、キャリアップへ繋がるので、英語は習得しておくことをおすすめします。
業種によって資格が有利になると紹介しましたが、ではどんな資格が良いのか、次では業種別におすすめの資格を紹介します。
総合系コンサルにおすすめの資格
総合系コンサルは戦略・業務・IT・人事・財務などのすべての領域やすべての産業を幅広くコンサルティングを行っています。総合系コンサルには多岐にわたる知識が必要になります。
その中でも総合系コンサルにおすすめの資格はMBAと中小企業診断士です。
MBAは正確には資格ではなく、学位となります。MBAはMaster of Business Administrationの略で、日本では経営学修士を呼ばれています。
MBAを提供する大学院をビジネススクールと呼び、ビジネススクールに通うことで、MBAを取得することができます。MBAはビジネスパーソンとして高度な経営知識や技術の習得を可能としています。
MBAは国内の大学院でも取得可能ですが、海外のビジネススクールで学べば、MBAとともに実践的な英語を学ぶ良い機会にもなるので、MBAはおすすめです。
中小企業診断士は、国が認めている経営コンサルタントとしての唯一の国家資格で、日本版MBAとも呼ばれています。販売・会計・財務・マーケティング・生産管理・経営学など実務に直結するような知識を得ることができます。
総合系コンサルには1つに特化した能力ではなく、幅広い知識とコンサルティング能力を持っていることが重要となります。そのためMBAや中小企業診断士はとても有利なものとなります。
戦略系コンサルにおすすめの資格
戦略系コンサルは企業の経営における課題に対して、中長期的経営戦略や営業・マーケティング戦略などの事業戦略からコンサルティングを行っています。
戦略コンサルにおすすめの資格は総合系コンサルと同じく、中小企業診断士とMBAはおすすめです。加えて、公認会計士の資格もおすすめです。
公認会計士を取得することで、企業の課題を数値の面から分析し、解決へと導くことも可能になります。企業の状態を可視化した数値という面からコンサルティングを行い、より確実性のある支援を行うことが可能となります。
ITコンサルにおすすめ資格
ITコンサルはその名の通り、ITを駆使し、企業の経営課題の解決や助言をします。
ITコンサルにおすすめの資格はITストラテジストやITコーディネーターがおすすめです。
ITストラテジストは独立行政法人情報処理推進機構のIPAが行う情報処理技術者試験です。
ITストラテジストを取得することで、企業の経営戦略に基づいてIT戦略を策定し、ITを活かした事業戦略や革新、業務改革を支援することが可能になります。
ITストラテジストは高度な知識や経験が求められているため、高い評価を得られます。
ITコーディネーターは経済産業省推進資格で、真に経営に役立つIT活用のために、クライアントの立場に立ち、助言や支援を行える資格になります。
現在では、経営とITは切り離せないぐらいの関係へと変わり、あらゆる企業でIT技術に長けた人材が求められています。
そこで、ITストラテジストやITコーディネーターなど資格を持ち、知識と経験を持ち合わせることで、ITコンサルタントとしての活躍の場を増やすことができます。
財務コンサルにおすすめの資格
財務コンサルは資金調達や投資戦略立案、M&Aなど財務面で企業にコンサルティングを行います。
財務コンサルにおすすめの資格は公認会計士や税理士です。
財務コンサルにとって、公認会計士や税理士などの資格は必須ではないものの(必須のコンサルもある)、自身の信頼を得るためにも是非取得しておくべき資格となっています。
人事コンサルにおすすめの資格
人事コンサルは組織のビジョンや人事戦略など、人事によって企業の課題解決の支援を行います。
人事コンサルにおすすめの資格は社会保険労務士やキャリアコンサルタントです。
社会保険労務士は企業の人材や労働に関する法律、社会保障に関する専門家です。企業を人事や人材など人という面から企業の改善の支援を行っています。
キャリアコンサルタントはキャリアコンサルティングを行う専門家になることができる国家資格となっています。
キャリアコンサルティングは労働者の職業選択やキャリア開発・キャリアアップに関する相談に応じ、助言や支援を行います。企業の人事をコンサルティングする上で、人材育成という面で支援を行うことが可能となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
コンサルタントについて資格という面から紹介してきましたが、コンサルタントにとって必ずしも資格が必要ではありません。
しかし、自身の活躍の場やコンサルティングの信頼を得る上では、資格は有益なものになります。
もちろん資格を持っているだけではなく、実際にコンサルティングに活かすことができなければなりませんが、必ずあなたの力となります。
ぜひ、自身が目指すコンサルタントになるために、資格を取得することを考えてみてはいかがでしょうか。
資格はコンサルタントになってからでも取得は可能です。まずはコンサルタントを目指してみてはいかがでしょうか。コンサルタントを目指すなら、最短で仕事を紹介してくれる転職エージェントに登録するのがおすすめです。
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文:Agenda編集部