マッキンゼーやBCG(ボストンコンサルティンググループ)と共に、世界三大戦略コンサルティングファームと呼ばれているベイン・アンド・カンパニーの秘密に迫ります。
ベイン・アンド・カンパニーの歴史やプロジェクト事例、気になる年収水準、教育制度などを確認していきましょう。
ベイン・アンド・カンパニーの歴史/沿革
ベイン・アンド・カンパニーは1973年に米国ボストンで、ビル・ベインを中心に設立されました。その後1982年には、東京にオフィスが開設されました。
今では世界36カ国、57拠点にオフィスを擁し、社員は8,000名を超える巨大コンサルティングファームとなっています。
ベイン・アンド・カンパニーの強み
ベイン・アンド・カンパニーは方位磁石をモチーフに、企業と社会が最大価値追求のために『真』に進むべき方向を追求する「True North(真北)の精神」を行動指針にしています。
信条には「常にクライアント、社員、コミュニティに対して正しいことを行う」を掲げ、クライアント対して高い価値を創出しています。
また、創業当時から「コンサルタントがクライアントに届けるのは単なるレポートではなく、『結果』である」を原則とし、『結果』を実現するために、「Result Delivery」と呼ばれる独自のアプローチを行っています。
「Result Delivery」は変革初日から伴うリスクを予測、測定、管理することによりクライアントが困難を克服できるよう、支援を行います。
結果にこだわる徹底的な姿勢により、ベイン・アンド・カンパニーは戦略策定から実施までに至る比類なきサポートを実現しており、成果物として持続的な結果をクライアントに提供しています。
ベイン・アンド・カンパニーのプロジェクト事例
業界別プラクティス
テクノロジー、消費財、産業材・サービス、通信、プライベートエクイティ、金融サービス、小売、自動車、ヘルスケア、産業機械、化学製品、メディア・エンターテインメント、インフラ・建設・建築、航空・運輸、農業、エネルギー・天然資源、林産業(林業)・紙・パッケージ、金属・鉱業、石油・ガス、ソーシャル・公共セクター、公益事業・再生可能エネルギー、航空宇宙・防衛・政府関連
機能別プラクティス
トランスフォーメーション、戦略、企業買収・合併(M&A)、顧客戦略・NPS・マーケティング、業績改善、組織、コーポレート・ファイナンス、チェンジ・マネジメント、アジャイル、オペレーション、サステイナビリティ
ベイン・アンド・カンパニーの役職と年収
ベイン・アンド・カンパニーの平均年収は以下のようになっています。
・初任給:約650万円(ボーナス込み)
・5年次:約1,500万円~
・10年次:約3,000万円~約5,000万円
・全体(平均年齢30歳):1,920万円
ベイン・アンド・カンパニーの役職別年収は以下のようになっています。
・アソシエイトコンサルタント:650万円~
・シニアアソシエイトコンサルタント:900万円~
・コンサルタント:1,500万円~
・ケースチームリーダー:1,800万円~
・マネージャー:2,200万円~
・プリンシパル:3,000万円~
・パートナー:5,000万円~
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ベイン・アンド・カンパニーのキャリアパス
アソシエイトコンサルタント
アソシエイトコンサルタントは分析や対人、創造的思考、ビジネス経営およびリーダーシップといった能力が求められます。
アソシエイトコンサルタントはプロジェクトチームが戦略提案を作り込むための土台作りやしかるべき経験をした後に、経験の浅いアソシエイトコンサルタントの監督責任を負うなどチームの中心的な役割が任せられます。
コンサルタント
コンサルタントは課題の特定や仮説の構築、分析の実行を通してデータから洞察し有意義な結論を導き出し、意思決定者に提言します。また、経験の浅いチームメンバーのマネージャーの役目も務めます。
コンサルタントはマルチタスクに長け、優れた分析能力を有し、高いプレゼンテーション能力が求められます。
ケースチームリーダー
ケースチームリーダーは通常、コンサルタントとして経験を積んだ後に昇進できます。主に研修の責任者を務めるなど、大変責任があるポジションです。
ケースチームリーダーはクライアントが抱える課題や属する業界の専門知識を深め、真のインパクトを産む解決策を提言する力が求められます。
マネージャー
マネージャーはケースチームとクライアントの双方にとって、リーダー的な役割を果たします。クライアントが抱える困難な課題を特定し、クライアントが自信を持って行動できるように真に迫る意見を提示します。
マネージャーはオフィス内では発言権を有する立場であり、様々な面において指導的な職務を遂行することが求められます。また、クライアントの業界に関する専門的な知識を深め、コンサルタントをサポートする重要な役割を果たすなどリーダーシップが求められます。
プリンシパル
プリンシパルはクライアントが抱える困難なビジネス上の課題を解決に導くための全体にアプローチを実践する役割を果たします。
また、マネージャーとパートナーの中間に位置するポジションであるため、チームのやる気を奮い立たせ、日々の業務を通じてチームを指導し、クライアントが確信を持てる戦略ビジョンを提案することも仕事です。
提案を通じて、クライアント上層部との関係を深められるようにするなど、プリンシパルの責務は多岐に渡ります。
プリンシパルは組織およびオペレーション改善のための明確な仮説や突破口となる分析、実行可能な戦略的洞察を突き詰める能力を一層高めることが求められます。
パートナー
パートナーは、個人的長所やそれまでの偉業が正式に認められたプリンシパルから選出されます。ケースチームと共に革新的な戦略の達成に対する説明責任を担い、企業の社会的責任など重要な社内プロセスにおいて根本的な役割を果たすなど重要な責任を担う立場となります。
パートナーはファームおよびクライアント、両社の企業の成長に対し大きく貢献することや少なくとも1つの能力および1つの業界に関する専門家として認められる人物となることが求められます。
ベイン・アンド・カンパニーの研修制度
ベイン・アンド・カンパニーではライフステージに応じてキャリア上の優先順位が変化するものと考えてています。
社員が長く、充実したキャリアを続けられるように、6カ月にわたって希望する会社で社外研修を行うことができるエクスターンシップや、海外オフィスで一時的もしくは恒久的に働く機会が与えられるトランスファー制度など柔軟な選択肢を提供しています。
ベイン・アンド・カンパニーの代表的出身者
相木孝仁氏
明治大学卒業後NTTに入社し、通信機器販売業務に従事した後に米国コーネル大学ジョンソンスクールにてMBAを取得し、ベイン・アンド・カンパニーに入社。その後は、楽天傘下のフュージョン・コミュニケーションズの代表取締役や鎌倉新書の代表取締役社長、パイオニアのモビリティサービスカンパニーCEOなどに就任。
前刀禎明氏
ソニー、ベイン・アンド・カンパニー、ウォルト・ディズニー、AOLを経て、1999年に株式会社ライブドアを創業。2004年には米国Appleマーケティング担当バイスプレジデントとアップル日本法人代表取締役を兼務し、「iPod mini」を大ヒットへと導く。2007年にはリアルディアを設立。
ベイン・アンド・カンパニーに転職するには
ベイン・アンド・カンパニーでは幅広い業界にわたり、様々なクライアントを支援することから、実務経験を有する方が持つ専門知識や洞察力が有益なスキルであると認識されています。
また、最高の人材と多角的視点が揃うことで世界のビジネスが直面する課題を解決することが可能になると考えられています。
そのためベイン・アンド・カンパニーでは金融、法律、コンサルティング、教育、軍事、ヘルスケア、政府関係など様々な業界経験者や多彩な経歴を持つ優秀で知識豊富な人材を求めているようです。
ベイン・アンド・カンパニーのまとめ
いかがでしたでしょうか。ベイン・アンド・カンパニーは世界有数のコンサルティングファームとして世界中の企業で信頼されている企業です。
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文:Agenda編集部