近年の働き方改革に伴って、副業を認める会社が多くなってきました。比較的新しい会社などでは、他社で働く人を副業人材として受け入れたりしています。では、外資系コンサルティングファームや、国内の大手コンサルティングファームではどうでしょうか?この記事ではコンサルティングファームにおける副業解禁状況について紹介します。
・経営コンサルタントでも副業できるの?
・副業できるコンサルティングファーム一覧
・副業を始めるメリット
・経営コンサルタントにおすすめの副業
・副業コンサルタントの始め方
経営コンサルタントでも副業できるの?
経営コンサルタントといえば、文字通りクライアントの経営についてアドバイスしたりと、他社の機密情報を多く扱う仕事ゆえに副業はできないのでは?と思う方もいるかもしれません。
しかし、実際には、副業を認めているコンサルティングファームは多くあります。本業のコンサルティング業務で扱う仕事については守秘義務を守ったうえで行うようにしましょう。
また、副業を解禁している会社であっても本業と競合する業務、つまりコンサルティング業務に関しては禁止しているというところも多いので、勤務先の就業規則をしっかりと確認しておくようにしましょう。
副業できるコンサルティングファーム一覧
・ATカーニー
・ローランドベルガー
・日本IBM
・アビームコンサルティング
・デロイトトーマツコンサルティング
アクセンチュア
以前では外資系コンサルのなかで副業を認めるのはアクセンチュアだけだったようで以前から副業を認めています。アクセンチュアでの副業は申請制となっており、このあたりのシステムはほかの副業を認める企業の多くと同じようです。ITにも戦略にも強いアクセンチュアであれば副業として活躍できるチャンスは広そうです。
ATカーニー
ATカーニーでは副業を認めているようです。元A.T.カーニー日本法人会長の梅澤高明氏は「有効な二足のわらじは本業の成果アップにもつながる」という旨をインタビューで発言されています。「副業禁止規定」が企業の生産性を落とす A.T.カーニー日本法人会長 梅澤高明氏
特に「コンサルタント」と「大学教授」のようなケースの場合、副業から自社の仕事への新たなフィードバックも期待できるということで推奨しているようです。
実際に梅澤氏もそのように二足のわらじを履いておられたようです。
ローランドベルガー
ローランドベルガーでも兼業が認められています。また、ベンチャー企業のアドバイザーなどが推奨されているようです。副業を認めることで優秀な人材がこういったファームに集まるのでしょう。
日本IBM
日本IBMでは2001年から副業禁止規定を廃止し、全社員に副業を認めています。
「優秀な人材ほど活躍の場を外に求め、会社に縛りつけようとすると辞めてしまう。副業を認めて自由度を高めた方が優秀な人材の流出を防げる」という考えに基づいたものです。
日本IBMというIT領域の雄だからこそ、当時、打ち出せた施策なのかもしれません。
アビームコンサルティング
アビームコンサルティングで進めている働き方改革の一環で今後は、「イノベーションの創出につなげることを目的に、本業では得られない経験を積むことによる自己成長の機会をより幅広く提供する」ということで副業を認めていくようです。社員が自律的に選択する多様で柔軟な 新しい働き方『 Biz Athlete Workstyle 3.0ビズ アスリート ワークスタイル 3.0』を推進社員が自律的に選択する多様で柔軟な新しい働き方『Biz Athlete Workstyle 3.0』を推進 | アビームコンサルティング (abeam.com)
デロイトトーマツコンサルティング
デロイトトーマツコンサルティングでは副業を認めているようです。ただし、申請制となっており、また、デロイトトーマツコンサルティングと競合するようなコンサルティング業務はできないということです。
そのほか、情報が入り次第更新していく予定です。(2021年6月7日現在)
副業を始めるメリット
自身のスキル向上につながる
本業として勤める会社では受けていないような案件や業界について副業を通してかかわっていくことで、新たなスキル獲得につながります。例えば、ローランドベルガーで推奨するように、大手コンサルティングファームへ案件を依頼しないようなベンチャー企業のアドバイザー業務などを経験することで、ベンチャー界隈の知識がつくでしょう。
新たな収入源を得ることができる
副業を継続し、安定して収入を得ることができれば、1つの大きな収入の柱として生活が安定するでしょう。高給といわれるコンサルティング業界ですが、アベる(関連記事)といって、長くアサインされない期間ができてしまったり、長期的に努めていくことができない可能性もあるでしょう。その場合も、副業としてもう一つ収入の柱があれば安心です。
起業、独立につながる
コンサルティング業界では、コンサル業務経験後に起業して独立する人が多くいます。
有名コンサル出身起業家を一挙紹介!出身ファーム別まとめ
コンサルティングファームをやめて、0から起業するというのは大変ですが、副業として、起業の準備をすこしずつ進めていくことができます。
コンサルタントにおすすめの副業
株式投資
副業というほどでもないかもしれませんが、休日や空き時間をつかって積極的な株式投資を始めてみるとよいでしょう。コンサルタントとして働いていると給与は高くても忙しくてなかなか使う機会がない方も多いのではないかとおもいます。
預金口座に眠っている口座をすこしずつ運用していくことで、収入を増やせる可能性がある上、様々な業界知識が身につくので本業に役立てることもできるでしょう。
また、多くの企業を分析してきたコンサルタントには株式投資はお勧めです。
しかし、インサイダー取引に抵触しないように注意し、本業の就業規定をしっかり確認するようにしましょう。
不動産投資
これまでもコンサルタントに人気であった不動産投資です。
株式投資に比べて多くの元手や専門知識が必要になりますが、うまくいけば多くの利回りが期待できるのが不動産投資です。
・フリーのコンサルタント
筆者の一番のおすすめは本業の仕事をそのまま生かせるのがフリーのコンサルタントです。近年、フリーコンサルタントという働き方が増えてきています。本業で受けているような案件を個人のフリーコンサルタントとして受けることで高単価が期待できます。
筆者もフリーコンサルタント.jpで副業を始めました。
副業コンサルタントの始め方
フリーのコンサルタントの増加に伴って、副業コンサルの仲介エージェントが多くあります。筆者のお勧めはフリーコンサルタント.jpです。
元請け案件が多く、単価が高めである上、本業での知識と経験をそのまま活かしやすいといえるでしょう。また、低稼働率のものやスポット案件が多数あるので、副業として始めるにはぴったりの案件が多数あります。
サイトから登録し、レジュメを提出、面談と進めていくと自分に合った案件を紹介してらうことができるでしょう。
登録すると即日返信をもらうことができるので、今すぐ副業を始めるつもりではないが、何となく副業コンサルタントに興味がある方はまず登録して情報収集をすることからはじめましょう。