最近、就活市場ではコンサル人気が高まり、コンサル業界へ転職・就職したいという読者も多くいると思います。
しかし、コンサル業界の選考通過はかなり難しく、相当な対策を練らなければいけません。
そんな対策の1つが、業界研究、企業研究です。
今回はコンサルを志望して就活をしている方、コンサル業界に少し興味があり、これから動き出そうと思っている方に向けて記事を書きましたので、ぜひ参考にしてみてください。
コンサルティングとは「課題解決を提供する」仕事
まずそもそも、コンサル業界についてどんなことをしているかご存知でしょうか?
コンサルティングという単語は、「企業の様々な経営上の課題を明らかにし、解決のための助言をする」という意味です。
コンサル業界は、クライアントから報酬をもらう形のビジネスモデルを取っており、報酬は「1人当たり単価×プロジェクトに入る人数」で決まります。
顧客の経営陣や幹部を相手に「経営課題の解決」というゴールの次元が高く検討範囲が広範になりがちなプロジェクトに常に取り組むため、仕事量が膨大かつ激務になりやすい業界です。
ただ現在はワークライフバランスの改善が進み、かつてほど激務ではなくなったとも言われています。
ほとんどのコンサルティングファームは通年採用を取り入れていて、数日間にわたるジョブやインターンジョブを通して学生を評価し、内定を出します。
基本的にインターンは夏インターン、秋/冬インターン、春インターンと数ヶ月ごとに実施されますが、夏インターンと秋/冬インターンでほとんどの内定を出し切ってしまいます。
一方、総合系コンサル会社では、インターン経由で内定も出しますがインターンを伴わない本選考でも内定を出します。そのため、選考は4月頃まで実施されています。
アクセンチュアやPwCなどといった総合系コンサル会社は採用人数が多いため、インターン経由だけでなく本選考でもかなりの人数に内定を出します。
ジョブで落ちてしまうと本選考も落ちる可能性が高いので、ジョブ時点でまだ力がついていないと感じる方はあえて本選考のみを受験する、という戦略もあります。
各選考への対策時期ですが、筆記試験やケース面接は2カ月前から対策を進めることをお勧めします。
特に筆記試験は会社によって採用している試験が異なるため、多くのファームを受験する方は早くから対策を始めたほうがいいでしょう。
選考対策
コンサル業界の各選考ステップについて解説していきます。
エントリーシート
マッキンゼーやBCGといった外資のコンサル会社ではESをあまり重視しない傾向にあります。
ある外資系戦略コンサルでは、内定をもらうまでESに書いた内容について1度も聞かれないこともあったそうです。
しかし、総合系などその他のコンサル会社ではESも重視される可能性があるため、念入りに準備をする必要があります。
特に、野村総合研究所や三菱総合研究所などといったシンクタンク系コンサル会社では志望動機をかなり深掘りされるので、しっかりと準備をしてから選考に臨むべきです。
またどこのコンサル会社を受けるにしても、ESは端的かつ論理的に書きましょう。
論理性を担保するためにも、自分の書いたESを一度は先輩や社会人などに見てもらうといいでしょう。
また、自分でも、結論ファーストになっているか、1つの文章が長くなっていないかを確かめる必要があります。
筆記試験
毎年多くの志願者が集まるコンサル業界では、足切りのために筆記試験やテストセンターで8~9割を落とします。
優秀なのに筆記試験で落ちた、というのは毎年起こるので、早めに対策をするようにしましょう。
また選考に課される試験は各ファームによって違います。
代表的なファームの筆記試験について以下まとめましたのでご覧ください。
玉手箱:マッキンゼー、アクセンチュア、PwC、KPMG
SPI:ボストンコンサルティング、ドリームインキュベータ
TG-WEB:Strategy&、ローランドベルガー、デロイト
オリジナル:ベイン、A.T.カーニー、EY
グループディスカッション
会社によっては、筆記試験と書類選考の後にグループディスカッション(GD)による選考が。
基本的にビジネスケースに近く、「○○の売上を上げるには」といったお題がよく出題されます。
これらのお題に答えるだけであれば、フェルミ推定やケース面接の練習を積むことで対策は可能です。
しかし、複数人でディスカッションするというGDならではの難しさがあるので、さまざまな就活団体が主催するGD講座やベンチャー企業の選考などで「GD慣れ」してから本命企業に臨むことをお勧めします。
ケース面接
ケース面接とはコンサルティングファーム特有の選考であり、「自動車市場を5年間で2倍にするためにはどうするべきか」「航空業界とシナジーが生まれそうなビジネス案を考えなさい」といったお題に対し、論理的に答えることが求められます。
ケース面接は参考書を用いたり、知り合いの社員や内定者にフィードバックをもらうなどして対策を進めましょう。
カギとなるのは、「いかに論理的に筋道立てて考えられるかということ」「楽しんで議論をし、柔軟に自らに意見を変えていけるか」です。
この2点を意識してみて練習してみてください。
ケース面接などに関する記事を以下載せておくので、ぜひご覧ください。
インターンシップ・ジョブ
ジョブでは4~5人が一組となって「日産の成長戦略を考えろ」といったお題に数日かけて取り組みます。
会社によってまちまちですが、半数ほどの参加者が本選考で優遇をもらえます。
会社によってはインターン後に面接を挟んでから内定を出す場合もあります。
それまでの選考と違い、ジョブは数日かけて行うので、思考体力があるか、チームプレイができるかといった要素も見られます。
この特殊な選考方式に慣れるという意味でも本命企業のインターンの前に他の企業で練習をしてから臨むことをお勧めします。
求められる素質
コンサルタントに求められる素質や能力については以前書いた記事がありますので、ぜひそちらをご覧ください。
>コンサルタントに必要なスキルセット・能力一覧【2020最新版】
>コンサルタントに適した・向いている人材とは?成功しやすい3つのパターンを解説
キャリア
コンサルタントとしてどのようなキャリアを描くことになるのかについては以下の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
コンサル業界を目指す方に向けて、今回記事を書きましたが、参考になったでしょうか。
コンサル業界に転職してみようという方は、転職エージェントなどの力を借りることをお勧めします。
プロのキャリアコンサルタントが転職に向けて、様々なアドバイスをしてくれるので、ぜひ検討してみてください。
リクルートエージェントやネオキャリア第二新卒エージェントneoはおすすめの転職エージェントです。
それ以外にも、転職エージェントはたくさんありますので、以下の記事を参考にしてみてください。
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文:agenda編集部