一口にコンサルティングファームといっても、国内には大小様々なコンサルティングファームが存在します。
戦コンという愛称でおなじみの戦略コンサルティングファームから、ITコンサルと言われるIT系コンサルティングファームもあったりと、様々なコンサルティングファームの種類・ジャンルがあります。
そこで今回は、コンサルティングファームの種類と、その概要、代表的な企業の具体例をご紹介します。
戦略系コンサルティングファーム
世間一般的に「コンサル」と聞いて一番に想起されるのが、戦略系コンサルティングファームでしょう。
企業の中期経営計画を始めとし、壮大な規模のビジネスの上流工程を扱うことが多いファームです。
新卒、キャリア入社ともに非常に狭き門になっていて、特別な経験やスキルが無いとなかなか入社することは難しいでしょう。
社内にはMBAホルダーも多く、会社を卒業してからも起業して活躍するようなエリート人材が多いです。
代表的な企業:マッキンゼー、ボストンコンサルティンググループ、ベイン&カンパニー、A.T.カーニー、ローランド・ベルガー、など
これらの企業について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
総合系コンサルティングファーム
近年、事業を伸ばしているのがこの総合系コンサルティングファームです。
戦略系コンサルティングファームが扱うような上流工程から、業務改革、PMO、IT導入といった下流工程までを一貫して行うことができることが強みです。
こういった強みがありながら、戦略系コンサルティングファームよりも割安で業務を委託できるため、クライアントからの人気が出てきています。
人材も絶賛募集中の企業が多いため、コンサルタントになりたい方が最も狙うべきファーム種別だと言われています。
代表的な企業:アクセンチュア、デロイトトーマツコンサルティング、PwCコンルティング、KPMGコンサルティング、EYアドバイザリーアンドコンサルティング、など
IT系コンサルティングファーム
IT系コンサルティングファームと聞くと、激務のイメージがあるかもしれませんが、最近は働き方改革の影響もあり、働きやすさが増しているようです。
市場としても、RPA(Robotic Process Automation:ロボットによる業務自動化)や、AI・機械学習の導入などのプロジェクトが増えており、流れに乗っている企業が多いです。
そのため、IT系コンサルティングファームも多くの企業で人材を募集しています。
代表的な企業:日本IBM、シグマクシス、ガートナージャパン、アバナード、など
ファイナンシャルアドバイザリーファーム
いわゆる監査法人のBIG4系がファイナンシャル領域に特化した法人として提供しているのがこのファイナンシャルアドバイザリーファームです。
財務に特化したアドバイザリー業務をしており、具体的にはM&Aに関する幅広い業務や、デューデリと呼ばれる企業価値の評価などの複雑かつ高難易度の業務を請け負っています。
単価感も高く、FAS系と呼ばれたりもしています。
代表的な企業:デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー、KPMG FAS、PwCアドバイザリー、EYトランザクション・アドバイザリー、など
シンクタンク
シンクタンクは、民間企業もさることながら、官公庁向けのコンサルティングを手がけていることが多いコンサルティングファームの一種です。
ある種の研究調査期間的な要素を持ちながら、経済に関する幅広い調査・リサーチや、政策提言などの機能を始めとし、ITコンサルティングなどを行っています。
少しファームのカルチャーとしても、戦略コンサルティングなどと比較すると堅めのカルチャーの企業が多いようです。
代表的な企業:野村総合研究所、三菱総合研究所、日本総合研究所、三菱UFJリサーチ&コンサルティング、など
人事・組織系コンサルティングファーム
クライアントの組織・人事の課題を専門に解決するのが、人事・組織系コンサルティングファームです。
主に、組織設計・人員配置、報酬・インセンティブ、評価制度、育成計画の設計などの業務が多いようです。
AIやRPAの導入が進む中でも、まだまだビジネスの世界では人が事業を回しているので、人材定着を図るためにも今後もさらに重要になってくる領域でしょう。
代表的な企業:マーサージャパン、タワーズワトソン、コーチエイ、リンクアンドモチベーション、など
まとめ
6種類の代表的なコンサルティングファームをご紹介しました。興味のあるコンサルティングファームはありましたでしょうか。
興味のあるファームがあった方は、コンサルティングファームの転職にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
経営コンサルタントになるための第一歩は、転職エージェントに相談することです。
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就職活動や転職活動は1人で行うと情報を集めるのも大変ですし、自分自身の評価も客観的に見ることができず、大変です。
大切なことはまずは行動をしてみることであるため、自分にあったサービスを探して、エージェントの力も借りながら、二人三脚で活動してみてください!
以下転職に関する記事を載せておいたので、ご覧ください。
文:Agenda編集部